最終更新日:2012年6月22日
[閉じる]■ MTU 【Maximum Transmission Unit】
標準EthernetフレームにおけるMTU値は『1500』です。
標準PPPoE規格では、PPPoE+PPPヘッダーが8オクテッド(8バイト)となるので標準EthernetフレームにおけるMTU値から"-8”した『1492』がPPPoE利用時の本来のMTUという事になります。 しかしNTTのFlets (光、ADSL)では、NTT網の中の仕組みの関係でPPPoE接続時のMTU値は『1454』となります。
また、NTTの光プレミアムの場合には『1438』となっています。 (KDDIの光-oneなどは、1492のようです)
MSS値はMTU値-40とした値となり、このサイズがPPPoE利用時のTCP/IPにおけるパケットフレーム長になります。
ただし、PPPoE上でIPSecを実施した場合、実際にはIPSecのため のヘッダー情報が付加されるために、IPSecヘッダー分を差し引きこれより更に小さな値のMSS値としないと、パケットが細分化(フラグメンテーション)されてしまい、 結果として送受信速度が悪化する結果となります。
MSS値の設定ができるかどうかはルータの仕様によるため、すべてのルータで設定できる訳ではありませんが、IPSecでの通信速度が極端に悪い場合には、MSS値の見直しをすることで改善できる可能性があります。(無責任モードですが、設定できる場合には取りあえずMSS値を1300あたりとかにしてみると良いかも知れません)
本資料における設定例では MSS に関する設定は原則行っていませんので、必要に応じて各ルータでのMSSの調整を行ってください。