2001年2月10日 改定

製品紹介(SYNCHROGATE)

SYNCHROGATEを評価することが出来たので紹介します。
SYNCHROGATEは(株)エーティーエルシステムズが開発し、丸紅情報システムズ(株)が販売している中規模・SOHO向け簡易ファイヤーウォールです。
専用のハードウェアとして設計されており、本体には10/100MbpsのLANインターフェースが3つと、シリアルインターフェース(SIO)があるだけです。設定はWebブラウザから行うようになっており、WebブラウザがインストールされたPCからなら直ぐに設定することが出来るように設計されています。デザインはシンプルで、アルミのコンパクトなシャーシでできています。またうるさいファンも無いので非常に静かです。
ソフトウェアにはOSとしてLinuxを採用したLinuxBOXとなっており、実際にTELNETを使ってSYNCHROGATEへログインすることも可能です。
VPN機能も用意されており、SYNCHROGATE同士を使ったVPN構築も可能になっているようです。(未検証)
OSとしてLinuxを使っているということでピンとくる方も多いと思いますがファイヤーウォール機能としてはIPmasqueradeとIPchainsを使ったパケットフィルタベースのファイヤーウォール機能が組み込まれています。
基本的な動作確認とセキュリティ検査をしてみましたが、特に問題となるようなセキュリティ上の問題はなく、動作も今のところ安定しているようです。
ただし難点を云えば、レポート能力が弱く(syslogベース)アタックツールを使った検査をしたものの、これらの攻撃に対するレポートがなんにも報告されません
ファイヤーウォールを名乗るなら、アタックに対する防御だけでなく、アタックに対する報告もして欲しいところです。今後のソフトのバージョンアップによって「攻撃・侵入検知」機能が組み込まれるのを期待したいと思いました。
価格:オープンプライス
(実勢価格:20万〜25万のようです)

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